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​日本人の心のふるさと

​大和から伊勢へ

 Mie,Nara  Area

 万世一系が真実かどうかはともかく、日本の天皇制は1400年以上もの歴史があり、これだけ長きにわたって、一国の権威的な存在であり続ける皇室は他にない。その天皇制のルーツは大和にある。

 そして、伊勢神宮は、20年に1度の遷宮を繰り返しながら、天皇制と同じくらいの長い歳月の間、日本人に大切にされてきた。ともに、日本人の心の深いところに根ざしている崇敬の対象ゆえに、国家神道の暴力に利用された苦い歴史もあり、今後もその可能性に注意を払わねばならないが、どれだけ近代合理主義が進もうとも、天皇制や伊勢参りは、多くの人々に支持され続けている。その理由は、明確にはわからないが、無宗教と言われ精神的拠り所を喪失した現代日本人にとって、心のふるさというべきものを、そこに感じるからだろう。

 絶対的に正しいと言えるものは何1つないが、長く続いてきているものには何かしらの真実がある。

 伊勢神宮は、個人的なお願いごとをする場所ではなく、神様に日頃の感謝を伝えるところである。そして、天皇は、国民の平和と安寧のために、日々、心をこめて宮中祭祀を行っている。

 日本人が、心のふるさとを感じるものは、目には見えないけれど、何かがいつもそばで見守ってくれている。そう感じさせてくれる有難い存在なのだろう。

​*これらは、ピンホールカメラで撮影した写真です。写真の上をクリックすると、画像が大きくなり、キャプションが表示されます。

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