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新写真集発行
600部限定
サイズ:縦31cm 横31cm 厚さ3cm
185ページ
装丁:豪華ハードカバー
単価:13,000円(税込/発送代込)
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ピンホールを通して写し取られた宇宙エネルギーの波動 文/細江英公
鈴鹿芳康はピンホールを通して、じつは宇宙の流れ、太陽から地球に慈悲のように与えられるエネルギーの波動を写し取ろうとしている。2004年のアルル国際フォトフェスティバルの「新しい発見」部門でグランプリを受賞した8x10のピンホール写真の作品群は、私にとって忘れられない鈴鹿氏の作品の一つである。
海に囲まれた日本列島の海岸沿いを、ピンホールカメラを担いで旅をしながら、太陽の上る位置を確かめ、日の出前からカメラをセットし、太陽が昇るその瞬間をピンホールが捉えていく。太陽と向かい合うその時間には、作者の祈りが込められる。古代から人々が自然への畏怖と尊敬をこめて、大いなる「神」への神聖なる祈りを行ったように、鈴鹿氏もピンホールカメラを通して祈る。古代からの人々の祈りと、氏も一体化し共有していこうとする。その視点には自然と人への敬虔なる信頼と愛がある。
海と太陽はやがて世界へ広がり、そして古代の人々の祈りの場所であった様々な聖地へと繋がっていく。鈴鹿氏の作家としての飽くなき探求の旅がさらに続いていく。私はそうした鈴鹿氏の心にあふれる作家としての好奇心、実験精神、エネルギーに満ちた行動力に強く惹かれているのである。氏のアーティストとしての終わりなき旅がこれからどんな世界と出会うのか、じつに楽しみである。
写真集『WINDMANDALA』より
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