室礼ーSHITSURAI
人と人、人と場所、人と作品、表現と表現(工芸、写真、美術など)、作法と対話、そして昔と今が響き合うことで、客も作り手も触発され、心和み、喜びを感じられるラディカルな共創世界。
The Japanese practice of shitsurai establishes a creative confluence between persons, between people and places, between people and artworks, and between forms of expression; a dialogue of manners that brings past and present into resonant harmony to inspire, comfort and please viewers and creators alike.
清風逍遥流
室礼ーSHITSURAIは、美術や工芸の展示だけでなく、期間中、煎茶や抹茶の茶会を開催いたします。
かつて、空海は、こういう言葉を残しています。
「茶湯一碗逍遥にまた足りぬ」性霊集
”お茶一杯で、(自然の中を)逍遥したのと同じく、満足する。逍遥のあとのお茶一杯で十分”。
目的もなく自然の中を歩きながら、自然が自分に働きかけていくものに五感を研ぎ澄ませることで生じる喜び。一杯のお茶にはそれと同様の喜びがあり、逍遥の後のお茶は、その二つの喜びが響き合うということになるでしょうか。
この空海の精神に立ち返って、決して形式主義に陥ることなく、自由であるけれど心のアンテナを大切にして、洞察を深め、識見を広め、美的センスを磨くことを怠らず、茶を通じて心豊かな人生を育むこと。
煎茶道を通じて人生や作品を深められてきた鈴鹿芳康氏が中心となって、清風逍遥流と称する煎茶道の喜びを、室礼ーSHITSURAIを通じて少しずつ広めています。